クライマーにとって、手汗は大敵です。手汗が多いと滑ってホールドを持てなかったり、思うように動作できなかったりと、さまざまな悪影響を及ぼします。
チョークレスやクライミングチョークで手汗対策をすることで、よりクライミングの練習や競技に集中することができますよ。
この記事では、目的やシーンに応じたクライミングチョークの選び方をわかりやすく解説します。さらに、クライミングチョークと併用することで、より高いグリップ力を発揮する「チョークレス」の特徴や使い方も詳しく紹介します。
クライミングの手汗対策に迷っているなら、ぜひ参考にしてください。

矢崎 慎一
フリークライミングインストラクター協会 副代表/サニーサイドクライミングスクール代表
極力道具を用いず、自分の体のみで岩を登るフリークライミングを指導するスクールを主宰している。大きなケガを経験し、自身のクライミングスタイルを見直すきっかけとなる。本当のフリークライミングの楽しさに気づき、それを伝えていきたいという想いで活動している。公益社団法人日本山岳ガイド協会認定フリークライミング・インストラクター。
※記事内で紹介する特定の商品を監修者が推奨しているわけではありません。
手汗で滑ってしまう方に
驚異的なグリップ力を体感しよう
圧倒的なグリップ力と持続力をもたらす滑り止め「チョークレス」が日本初上陸!

使い方はかんたん。独自の特許技術”モンスターパウダー”を手に擦り込むだけ!自分自身の手の感覚を残しつつ、グリップ力が圧倒的に向上するという優れモノです。
手の乾燥や手汗で手滑りが気になる人にこそオススメ。驚異的なグリップ力を発揮するので、今まで以上にパフォーマンスに集中できることでしょう。趣味やスポーツ時の頼もしい相棒になってくれるはず。
【特徴】
1.驚異的なグリップ力
2.圧倒的な持続力
3.手汗や水を弾く撥水性
4.待たずに使える即効性
5.米国特許取得済み
クライミングチョークの役割

クライミングチョークは手のひらや指先の汗を吸収させるために使用します。特に、極力道具を使わないフリークライミングでは、登るために使う数少ないアイテムの1つです。
手指が汗ばんでいると滑ってホールドをつかむことができず、思わぬ落下や集中力の低下につながります。クライミングチョークは汗滑りによるリスクを減らし、快適なクライミングをサポートします。
また、クライミングチョークを使うことで「パフォーマンスに集中できる」という心理的なメリットもあります。手汗に悩まされることなく体の動きに集中できるため、技術の向上はもちろん好結果を出すことにもつながるでしょう。
クライミングチョークの種類
クライミングチョークには大きく5種類あり、それぞれ特徴や使い方が異なります。自分の手汗の量や、使用する環境に合ったクライミングチョークを選びましょう。
液体チョーク:手汗が多い人向け

液体チョークは、手汗が多いクライマーに適しています。
アルコールが含まれているものが多く、手にすり込むと脱脂効果を発揮して手汗滑りを予防します。手になじませやすく、細かなシワや指先までムラなく塗布できるのも魅力です。また、液体チョークは落ちにくいため、粉末チョークの下塗りに使うクライマーも多いです。
また、液体チョークは粉末チョークよりも粉が飛散しにくく、ジムなどの屋内施設でも気兼ねなく使用できます。服や床を汚しにくいうえ、チョークバッグも不要で持ち運びが簡単です。
ただし、液体チョークを手にすり込んだ後は、完全に乾くまで待つ必要があります。また、アルコールに敏感な方や乾燥肌の方は、手荒れに注意が必要です。
粉末チョーク:塗布後すぐに使える

粉末チョークは、クライミングチョークのなかでもっとも広く使われています。
手のひらや指にサラッと広がり、液体チョークのように乾くまで待つ必要はありません。塗布後すぐに手指を使うことができるため、こまめなチョークアップにも向いています。
粉末チョークのメリットは、必要な量を調整しやすく、自分好みの使い方ができることです。指先だけに軽く乗せたり、手のひら全体にしっかり塗り込んだりと、自由度が高い点も多くのクライマーに支持される所以です。
一方で、粉末チョークは粉が舞いやすく、室内ジムではつけすぎないようにするのがマナーとされています。場所やマナーに配慮したうえで、粉末チョークを使用しましょう。
固形チョーク:持ち運びに便利

固形チョークは、ブロック状のチョークを手に直接すり込んで使用します。固形化されているため粉が飛び散りにくく、持ち運びに便利です。
ただし、固形チョークの扱いに慣れていないと指の間や細かい部分になじませにくく、手のひら全体にまんべんなくつけるには手間がかかります。そのため、多くのクライマーは固形チョークと粉末チョークを併用しています。
固形チョークは粉末チョークの補充用として使ったり、チョークバッグに入れて混ぜておいたり、工夫次第でいろいろな使い方ができます。
なお、固形チョークはボルダリング用の大きなチョークポッドに入れて使用する人が多いため、ルートクライミングではチャンクタイプと同じようにして使うことが多いです。
ボールタイプ:室内でもOK

ボールタイプはメッシュ状の布袋に粉末チョークが詰められており、手で揉むだけで適度な量のチョークをつけられます。粉が飛び散りにくいため室内ジムでも取り入れやすく、マナーに配慮しながら使用できます。
ただし、ボールタイプは一度に多くのチョークを手指につけることが難しく、細かい部分や指の間にもなじませづらいです。チョークが減ってくるとさらに手への付きが悪くなるため、袋の中身を定期的に詰め替えたり、交換したりする必要があります。
チャンクタイプ:粉末チョークと固形チョークのいいとこ取り

チャンクタイプは、粉末チョークと大きめに砕かれた固形チョークが混在したものです。粉末チョークのなじませやすさと、固形チョークの持続力を両立した“いいとこ取り”のクライミングチョークです。指先でブロックを潰して使ったり、粉だけをまぶしたりと、好みやシーンに応じて使い分けられます。
チャンクタイプは量や質感の調整がしやすい反面、粉末成分が多いため飛び散りやすく、服や床を汚しやすいのが難点です。また、湿気に弱く、保管状態や使用環境によっては固形チョークが崩れてしまうことがあります。
クライミングの滑り止めにおすすめのチョークレスとは

チョークレスは手汗滑りを防ぐために開発された、パウダータイプの滑り止めです。 チョークレスを手にすり込むと皮脂を吸収し、水分を弾いて手汗滑りを抑えます。手のひらに薄く透明なコーティングを作ることで、自分の力をダイレクトにホールドへ伝えることをサポートします。
チョークレスは一般的な粉末チョークとは異なり、粉が舞いにくいうえ白く汚れにくいという特徴があります。 従来のクライミングチョークにかわる滑り止めとして、チョークレスに注目が集まっています。
手汗滑りの原因に直接アプローチする吸着・撥水性能

チョークレスは、手汗による滑りの根本原因である「皮脂」と「水分」の両方に働きかけます。
皮脂を吸着しつつ、水をはじく疎水性を兼ね備えており、手のひらに汗が浮いてもホールドに影響を与えにくい状態をキープできます。
一般的な粉末チョークとは異なり、手の表面環境そのものを整えることで手汗滑りを予防します。
汚れにくい透明パウダー

チョークレスは使用後も手が白くならない透明なパウダーで、服や持ち物が汚れにくいです。
「大切なウエアを汚したくない」「予定前のちょっとした時間に手を汚さず登りたい」といった場合でも、チョークレスなら気兼ねなく使用できます。
超軽量で携帯性に優れる

チョークレスは、1本8gの超軽量設計です。ボトルもコンパクトでかさばらず、ポケットやチョークバッグにスッと入ります。
アウトドアや遠征時など、荷物をできるだけ減らしたい場面でも荷物にならず、持ち運びに便利です。
単体で高いグリップ性能を発揮

チョークレスは、単体で十分なグリップ力を発揮します。皮脂や汗を抑制することで、驚くほどホールドとの摩擦力を向上させます。
クライミングチョークを重ねなくても手汗滑りを予防することができます。また、粉飛びしないため粉末チョークの使用が制限されている室内ジムなどでも利用可能です。
人体と自然に優しい、シリカ100%素材

チョークレスはシリカ100%製です。シリカは、食品や化粧品に多く使われている安全性の高い成分です。
無香料・アルコールフリー・添加物不使用のため、敏感肌の方でも使いやすく、自然環境にも悪影響を与えません。
環境への配慮と高性能を両立した、クライマーに優しい滑り止めです。
滑り止めのおすすめの使い方|下地にチョークレス+クライミングチョークが◎

チョークレスは、単体の使用でも十分なグリップ力を発揮します。しかし、より確実な滑り止め効果を求めるなら、チョークレスとクライミングチョークを併用する方法もあります。
手にチョークレスをすり込んだ後に、クライミングチョークを塗り重ねることで、油分や水分による手汗滑りを抑えつつ、フリクションの強化も図れます。
「下地にチョークレス、上からクライミングチョーク」という使い方は、特に手汗が多い人や、課題の途中で頻繁にチョークアップできないシーンに適しています。効果的に手汗を予防できるため、登っている最中のグリップ感が安定し、クライミングに集中できる状態を長く保てます。
また、チョークレスは足やシューズのインナー側にも使用可能です。足汗によってシューズ内で足が滑ると、踏み込み時の安定性が損なわれます。チョークレスで足の指先や足裏の汗を軽減することで、ホールドにしっかりと力を伝えられる感覚が得られるでしょう。
「クライミングチョークだけでは滑りやすい」「より効果的な手汗対策をおこないたい」という方は、チョークレスとクライミングチョークの併用スタイルを一度試してみてください。
手汗滑りからの解放
革新的な滑り止め | CHALKLESS





CHALKLESSの8グラム入りボトル。手軽に持ち運べるサイズで、場所を取りません。ボトル1本で約160回分の利用が可能。
商品情報
ブランド名:CHALKLESS
商品名:CHALKLESS ボトル (8g)
価格:単品 3,520円(税込)
クライミングの手汗対策についてよくある質問
ここでは、クライミングの手汗対策についてよくある質問に回答します。
クライミング中に手汗がひどくてホールドが滑ります。どうしたらいいですか?
手汗によってホールドが滑る場合は、クライミングチョークだけでなく、チョークレスとの併用がおすすめです。
クライミングチョークは汗を吸収することに優れていますが、あまりにも汗の量が多いとすぐに効果が薄れてしまいます。チョークレスを使うことで皮脂や水分による手汗滑りを抑え、高いグリップ力を長時間キープできます。
はじめにチョークレスをすり込み、必要に応じてクライミングチョークを塗り重ねることで、より安定したグリップが得られるでしょう。
クライミングチョークをつけてもすぐに手汗で流れてしまいます。もっと効果的な使い方やおすすめの種類はありますか?
クライミングチョークがすぐに流れてしまう場合は、「下地作り」がポイントです。
特に手汗が多い方は、クライミングチョークのみだと手汗の吸収が追いつきません。
手汗対策の下地としてチョークレスを手のひらにすり込んだ後に、クライミングチョークを重ねましょう。チョークレスは撥水性に優れるため、クライミングチョークの前に仕込んでおくことで手汗による流れ落ちを抑えられます。
手汗が原因で皮膚が荒れてしまいます。肌に優しい手汗対策はありますか?
クライミングチョークを使用したことで手肌の乾燥やひび割れ、痒みなどのトラブルを感じる方も少なくありません。特にアルコール成分を含む液体チョークや、頻繁なチョークアップによる皮膚への摩擦は、敏感肌の方にとって大きな刺激になります。
手肌への負担を軽減するために、できるだけ刺激になりにくい成分で作られた滑り止めを選びましょう。たとえば、チョークレスはシリカのみを原料としています。シリカは、食品や化粧品にも使われるほど信頼性が高い成分です。また、チョークレスには添加物や香料も含まれていないため、手肌に優しい使い心地です。
さらに、チョークレスはせっけんで簡単に洗い流せるので、肌に残りにくいのも魅力です。手肌の乾燥が気になる場合は、洗浄後に保湿ケアを取り入れるとトラブルの予防に役立ちます。
手汗滑りからの解放
革新的な滑り止め | CHALKLESS

商品情報
ブランド名:CHALKLESS
商品名:CHALKLESS ボトル (8g)
価格:単品 3,520円(税込)
CHALKLESSの8グラム入りボトルです。手軽に持ち運べるサイズで、場所を取りません。ボトル1本で約160回分の利用が可能です。