バドミントンは不安定なシャトルを打つという、正確かつ繊細な技術が求められます。しかし、手汗の影響でグリップ力が弱まりプレイに集中できない方や、 正確なショットが打てず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
グリップテープや滑り止めを使用することで、ラケットのグリップ力を高めながら手汗を気にせずプレイできます。
この記事では、バドミントン用グリップテープの役割や滑り止めの効果を解説します。グリップテープの選び方のポイントやおすすめ商品、手汗を抑制する滑りどめ「チョークレス」も紹介しているので、手汗が気になるバドミントンプレイヤーはぜひ参考にしてくださいね。
芝 秀和
バドミントンコーチ/ライター
バドミントンの競技歴15年以上、選手として地区大会での優勝経験あり。バドミントンコーチとして、ジュニアを中心に指導しており、全国大会出場者も輩出している。また、介護福祉士やケアマネジャーとして介護施設で約20年勤務経験あり。現在は、バドミントンや介護に関する知識と経験を活かして、ライターとして活動している。
バドミントン用グリップテープの役割や効果
バドミントンのラケットにグリップテープを巻くことには、以下のような役割や効果があります。
- グリップ力が向上し滑りにくくなる
- 自分の手に合った太さにカスタマイズできる
- 適切に交換することで使いやすさを維持できる
- 吸汗性がアップし、手汗による滑りを抑えられる
- ラケットのデザイン性が向上しモチベーションが上がる
このような理由から、多くのバドミントンプレイヤーがグリップテープを使用しています。
バドミントン用グリップテープの選び方
バドミントン用グリップテープは、手に吸いつくようなフィット感の良いもの、通気性・吸汗性が優れているもの、凸凹がありグリップ力が高いものなど、多種多様に展開されています。製品によって使用感が大きく異なるため、自分に合ったグリップテープを選ぶことが大切です。ここでは、バドミントン用グリップテープの選び方を紹介します。
素材のタイプで選ぶ
バドミントングリップには、以下のようなタイプがあります。
ウェットタイプ
ウェットタイプは、もっとも一般的なグリップテープです。手に吸いつくような感覚が特徴で、強いスマッシュを打っても滑りにくい点がメリットです。ウェット感はメーカーや製品によって異なるため、購入する際はどのような素材かしっかりと確認しましょう。
初心者にも扱いやすいスタンダード仕様により、グリップ選びに迷ったらまずはウェットタイプを選ぶと良いでしょう。
ドライタイプ
ドライタイプは、さらっとした素材感が特徴のグリップテープです。高い吸汗性があり、汗などの水分を吸収することでグリップ力が増します。
また、手に吸いつき過ぎないため、グリップの持ち替えがしやすいこともメリットです。頻繁にグリップを持ち替えたい方は、ドライタイプを選択しましょう。
さらに、ドライタイプは適度に水分を吸収するため、汗をかきやすい夏場や、手汗が気になる方におすすめです。
タオルタイプ
タオルタイプは、綿タオルのようなふわふわとした素材感が特徴のグリップテープです。吸汗性が高く汗をしっかり吸収するため、手汗対策に抜群の効果を発揮します。
また、握り心地が柔らかく、長時間ラケットを握り続けても手が痛くなりにくいこともメリットです。
特に、手汗が気になる方や、プレイ中に手が痛くなりやすい方におすすめです。
穴あきタイプ
穴あきタイプは、表面に小さな穴が空いているグリップテープです。表面の穴から湿気を逃がすことにより、通気性を高めて蒸れや手汗による滑りを抑制します。
ドライタイプもウェットタイプも穴あき仕様のものがラインナップされているため、好みに合わせて選択できます。
凸凹タイプ
凸凹タイプは、筋状のクッションを内蔵したグリップテープです。立体的なクッションのくぼみに指を引っ掛けられるため、握った位置をしっかりと固定できます。特に、高いグリップを求める方や、握力の弱い方におすすめです。
厚みで選ぶ
グリップテープの厚みは、0.6mm程度が一般的です。グリップテープの厚みはラケットの握り心地やプレイに影響を与えるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
厚めのグリップテープは、クッション性が高く手の負担を軽減します。持ち手が硬めのラケットでもクッション性を高めることでフィット感が増し、スマッシュなどのパワーショットが打ちやすくなります。特に、手にかかる負担を軽減したい方や、パワープレイ重視のプレイヤーには、厚めのグリップテープが適しています。
一方、薄めのグリップテープは、ラケット本来の持ち手のサイズ感を変えることなくグリップ力を高められます。シャフトに近い感覚を得られるため、繊細なショットが打ちやすくなります。
また、グリップの持ち替えも容易で、ヘアピンなどのショットを多く使う、細かな技をメインにプレイする方におすすめです。
カラーやデザインで選ぶ
グリップテープのカラーやデザインはおしゃれなだけでなく、プレイヤーのモチベーションの向上にもつながります。自分の好みに合ったグリップテープを選ぶことで、プレイの質や意欲を高める効果も期待できるでしょう。
グリップテープおすすめ3選
ここでは、おすすめのグリップテープを3つ紹介します。
ヨネックス(YONEX) ウェットスーパーグリップ
商品情報
ブランド名:ヨネックス(YONEX)
商品名:ウェットスーパーグリップ
価格:349円(税込)
ウェット感に優れるヨネックスのロングセラーモデルです。手に吸いつくようなウェット感で、力を入れなくてもしっかり握りこめるグリップ力の高さが魅力です。
また、適度なクッション性もあるため、手を痛めにくいというメリットもあります。カラーも豊富で、初心者から上級者まで多くのリピーターがいる定番商品です。
ウェット感に優れるヨネックスのロングセラーモデル。
手に吸い付くようなフィット感があり、初心者から上級者までリピーター多数の定番グリップです。
Sensuton 多孔型超吸収タイプグリップ
商品情報
ブランド名:Sensuton
商品名:多孔型超吸収タイプグリップ
価格:5個セット 899円(税込)
穴あき加工&凸凹仕様という、2つの利点を併せ持つグリップテープです。穴あき加工によって、通気性を確保し手汗による滑りを軽減します。また、凸凹がグリップ力とクッション性を高め、手への衝撃を緩和します。しっかり滑り止めが欲しいけど、手汗も気になるという方におすすめですよ。
穴あき&凸凹の二つの利点を併せ持つグリップテープ。
表面に穴があるため、通気性が良く手汗が軽減し、さらに凸凹で、グリップ性が向上し、握りやすさが抜群です!
ヨネックス(YONEX) タオルグリップDX
商品情報
ブランド名:ヨネックス(YONEX)
商品名:タオルグリップDX
価格:560円(税込)
綿100%で吸汗性に優れる、タオルタイプのグリップテープです。しっかりと汗を吸ってくれるので、特に手汗が多い方に厚く支持されています。また、抗菌加工が施されているため、清潔、快適に使用できます。他のグリップに比べて凸凹が少なく、握り替えがしやすいのも魅力です。
綿100%で吸汗性に優れるグリップテープ。
しっかりと汗を吸ってくれるため、手汗が気になる方に人気があります。抗菌加工で清潔快適なのも嬉しいポイントですね。
グリップテープの巻き方や長持ちさせる方法
ここでは、グリップテープの基本的な巻き方やグリップのお手入れ方法を紹介します。
グリップテープの巻き方と交換の目安
グリップテープを巻く手順です。
古いグリップテープを剥がします。
新しいグリップテープは、透明フィルムを剥がしておきましょう。
グリップテープの端に粘着テープが付いているので、そこから巻きはじめます。
グリップエンドが上向きになるようにラケットを持ち、グリップエンドに粘着部分を貼りつけ、左→右(右利きの場合)の順に巻いていきます。
適度に引っ張りながら、シワにならないように気を付けましょう。
グリップの上端部まで巻き上げたら、余ったグリップテープをカットし、シーリングテープで貼りつけて終了です。
- グリップ力が弱くなった
- 汚れが目立ってきた
- 手が痛くなりやすくなった
などが発生したら、グリップテープの交換時期です。
グリップテープを長持ちさせるには
汗で湿ったグリップテープは、そのまま放置すると早く傷んでしまいます。グリップテープを長持ちさせるため、以下の事に気を付けましょう。
- 汗をタオルなどで拭き取る
- ラケットを風通しの良い場所で乾燥させる
- クッションラップ(アンダーラップ)を活用する
クッションラップとは、グリップテープの内側に巻くスポンジ素材のテープのことです。クッションラップを巻くことで、グリップの太さを調整したり、クッション性によって手を保護したりできます。また、汗などの水分を吸収してくれるため、グリップテープの傷みを軽減する効果も期待できます。
手汗が多い方は滑り止め/チョークレスもおすすめ
手汗が多い方は、滑り止めを使うのも効果的です。滑り止めを使うことで、グリップ力を高めながら手汗によるグリップテープの劣化を軽減できます。
おすすめの滑り止めは「チョークレス」です。
チョークレスってどんなもの?
日本初上陸の滑り止めです。成分であるシリカが手汗滑りの原因である皮脂を吸収して驚異的なグリップ力を生み出します。同時に手の表面にコーティングも施してくれるので手の内・外側の汗を弾いてくれるのでグリップ力が長時間続きます。
チョークレスは、パウダータイプの滑り止めです。手やラケットの持ち手にチョークレスを擦り込むことで、手汗滑りの原因である皮脂を吸収し、グリップ力を高めることができます。また、グリップテープの傷みも抑えられるため、張替え頻度を少なくできるのも嬉しいポイントです!
手汗滑りからの解放
革新的な滑り止め | CHALKLESS
CHALKLESSの8グラム入りボトル。手軽に持ち運べるサイズで、場所を取りません。ボトル1本で約40回分の利用が可能。
商品情報
ブランド名:CHALKLESS
商品名:CHALKLESS ボトル (8g)
価格:単品 3,520円(税込)
まとめ
今回は手汗で悩んでいる方に向けて、バドミントン用グリップの役割や効果を解説しました。また、おすすめのグリップテープや選び方のポイント、グリップテープを長持ちさせる方法も紹介しました。
グリップテープをラケットの持ち手に巻くことで、手汗が多くてもしっかり滑りを抑えられます。
さらに、チョークレスなどの滑り止めとグリップテープを併用すると、手汗を抑制してより快適にプレイできます。
自分に合ったグリップテープや滑り止めを選択して、手汗対策に役立ててくださいね。